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会員の視察・旅行記

Interior travel diary「オランダ視察ツアー2018 Part2 企業訪問と町のショールーム」

オランダの企業訪問とショールーム視察

今回オランダの企業訪問も楽しみにしていたひとつでした。
宿泊地のアイントホーフェンから2時間くらいバスに乗り、ズーテルメールという街へ。
広い敷地にゆったりとした建物がポツンポツンとあるような静かな町。そこにはテシードさん扱いの「Eijffinger」のショールームがありました。
ショールームだけではなく、中枢であるデザイン室での作業まで見せて頂き、デザインのやり取りやトレンドの方向を感じることができました。

そしてお隣にある「Chivasso」のショールームへも。

パリのメゾンエオブジェで大きなブースを構えていて、日本には少ないテイストのラクジュアリーな高級家具メーカーのEichholtzのショールームへ。
ヨーロッパを中心に世界のセレブ層に人気があるとの事。
家具のサイズはかなり大きく、日本の住宅には少し難しいかもしれません。この日もデザイナーとセレブなお客様の御一行様がいらっしゃいました。
オランダの家具メーカーは常に商品の在庫を持ち、その在庫管理の方法が素晴らしく、緊急な納品に対応できるメーカーが良いとされるようでした。土地の干拓をして余裕があるから出来る事なのだろうと思います。

 

次の日、Scholten & Baijings スタジオ視察。こちらはハーマンミラーさんの東京でのイベントでお会いして以来、事務所の訪問を楽しみにしておりました。どんな事務所でデザインをされているのだろう・・・
地下鉄を乗り継いで住所を頼りに事務所を探していくのも、人々の生活やオランダの日常を垣間見れたようでワクワクでした。
事務所は古い水道局の施設をイベントで使った時にとても気に入ったという事で、全面リフォームして事務所として使っているとの事。お庭の緑に癒される空間で、事務所とゲストハウスと倉庫棟などが在りました。

 

街の中のインテリアショップやショールームにもお散歩しながら行きました。
歩いている途中、いたるところで美しいデザインに遭遇しました。
オランダはとても個人主義の世界で、ファッションにおいても人と違っていて個性的であることが尊重されるとのことです。そして、オランダ人は倹約家で外食などあまりせず家で過ごすことが多い国民性なので、家の中を自分らしく過ごしやすく快適にする為に、時間やお金を使うのだそう。オランダ人の友人や同僚の家に遊びに行っても、とても素敵なインテリアで心地よいのだとガイドさんが話してくれました。

オランダのインテリアが面白いのは、超個人主義で個性的であるところなのかも(それだけではないですが)とオランダに触れたら少し身近に感じました。
そして、オランダ人にとってデザインとは生活の一部であり、切り取って特筆すべきことではないようでした。
少し大袈裟に言うと・・・街を歩いていてデザインを感じないものがない!!

text & photographs 原口恭子

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