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活動報告

4月セミナーレポート「オーディオビジュアル関連セミナーレポート」(2019.5.10)

2019年4月11日、テシードショールームにてオーディオビジュアル関連セミナーが開催されました。出版社ステレオサウンドで10年間雑誌編集を担当。fy7d(エフワイセブンディー)の遠藤義人氏をお迎えしてお話しいただきました。まずは映像とLINNのコンパクトなスピーカーから流れる重低音、高音を体感。

「劇場からホワイエへ~いい音と大画面のある生活」

時代と共に変化してきた人々の価値観とオーディオ&ホームシアターの変遷について。これまでのオーディオ&ホームシアターが「男性の趣味、マニア」向けの傾向からシステムのデジタル化と「物ではなく、大切な人と時間や場を共有する」価値観へと変わり「個人の専用室から多くの人と楽しみを共有するホワイエ」へと変化してきた。

海外の実例紹介はリビング、ゲストルーム、書斎やコテージにオーディオを置いて楽しんでいる様子やLINN主催のスコッチを飲みながら音楽を楽しむ交流会。Vifa(ヴィーファ)のスピーカーはKVADRAT(クヴァドラ)のファブリックを採用。LINNの高性能なEXAKTスピーカーは表面にオリジナルのカラーリング生地をカスタマイズ。その姿はアート作品そのもの。オーディオ&ホームシアターを暮らしのシーンやインテリに取り込み、楽しむ意識の高さ、豊かさに驚きました。

日本もオーディオ&ホームシアターの幅が広がり、リビングがマルチルームの要素を含み、インテリアに馴染むようTVを隠す工夫や、吹き抜け空間の壁を大画面に見立て映像を映し、上下階にいる家族と共有したり、寝室や浴室に用いてリラクゼーションの時間を楽しむ様子を紹介。
「住まいのパブリック化。プライベートとパブリック空間の境界が曖昧になってきている。その曖昧具合にインテリアの立場として何が出来るか、そこに何が必要かを考える。」耳に残る言葉でした。また、レストランやバーなど人の集まる空間に音響や大画面を充実させ付加価値を付けた実例。オーディオ部門に携わられたクルーズトレイン「ななつ星in九州」は内装や細かな配慮に感激でした。

スマートスピーカーやスマートホームについての知識にも触れ、長所と短所を交え、プライバシーが脅かされないよう上手に使っていく必要性が有る事を指摘。最後はハイレゾについて。言葉や画像による説明は難しく、実際にトランペット奏者の奏でるカンタータ147番をハイレゾと他の音で聴き比べ、結果は一番 癖や角のない音がハイレゾ。音源は再生するまでのシステムの量や質により左右される。「料理と同じで質の良い物はシンプルで美味しい」の例えに、「原音に近い状態を保ったシンプルな音。聴き手にすっと入ってくる音」そこで少しだけ理解できたような気がします。もっと聞きたい!幅の広い内容でした。

テシードから

春名恭仁子さんと横島将さんがセミナーに因んだホームシアター、書斎、リビングに合わせやすい壁紙をコンセプト交えてご紹介下さいました。

  • NUANCES/CASADECO:芸術家が描いたような深みのある無地のカラーバリエーション。
  • HOME SWEET HOME / CASADECO:温かみ、手触りのある素材感が特徴。
  • TINTED TILES / HOOKED ON WALLS:幅広い時代のタイルからインスピレーションを受けたシリーズ。
  • Destination USA / WALLQUEST:マリンスタイルやアメリカの70年代ビンテージを表現。
  • Neue Bude 2.0 / AS:4人のキャラクターをイメージしてデザインされた壁紙のシリーズ。
  • Van Gigh Museum / BN international:ゴッホの絵画からインスピレーション。

使い易い印象の物から個性に富み、空間を引き立てるデザインなど多数でした。ショールームに行く際はぜひご覧になってください。

平成最後のセミナーも充実の内容を拝聴する事ができました。編集や幅の広いお仕事から選りすぐりの情報をご提供下さったfy7dの遠藤様に心から感謝申し上げます。そして会場提供と壁紙を提案下さったテシードの皆様にお礼申し上げます。
ボードメンバーは皆様に楽しんでいただけるようアイデアを出し合い準備しております。内容の濃い栄養ドリンクのようなセミナーにぜひご参加下さい!一同お待ちしております。

 

レポート・写真:小林 陽子

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