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活動報告

IIDA Japan Chapter 30th Anniversary Seminar
「デザインの未来と、その世界的、文化的なインパクト」& 30周年記念パーティー報告(2013.8.1)

7月9日、IIDA Japan Chapter 設立30周年記念セミナーの1つ、「デザインの未来と、その世界的、文化的なインパクト」が行われました。講師はシカゴのIIDA 本部から Executive Vice President / CEO の Cheryl Durst 氏。グローバルな視点で、デザインやデザイナーの持つ魅力や役割について、楽しくパワフルに語っていただきました。

今の世の中は、デザインに魅了されている世の中であり、デザインは簡単にできると思っている人が多いが、デザインはそんなに簡単なものではなく、大変そうに見せないものである。

デザインはパワフルであり、経済的にも社会的にも芸術的にも大きな力となる。デザイナーがしている一番大切な事は、考えるという事、考える力が必要だと説かれました。

高齢化社会・テクノロジー・都心回帰・狭い空間の使い方・災害に対する対応…等、日本の実情を詳しく調べて臨まれていることがわかるセミナー内容は、非常に解りやすく私たち参加者に届きました。日本の文化・東京の文化は世界から注目され、尊敬されているのだそうです。

デザイナーは社会の変化に敏感にならなければならない。
Facebookなど、何千人と繋がる事ができるけれど、家族の会話は減ってしまった今だからこそ、知識という文化が必要な時。今こそ、今だからこそ「本物・リアル・真実」そういうものが求められているのだと。

デザイナーとして本物志向が重視される中、それは空間デザインに限らない。経験をデザインしていく。今の時代を守るだけではなく、7世代先まで考える様な、社会的責任までデザイナーはしていかなければならない。人にとって正しい事を考えていかなければならず、人間が生きる空間を創るデザインの力は大きいのだと。

又、デザインは目に見えないものであり、失敗しないと見えないもの。つまり、“マズイ”という状況にならないと気付かれない。なんかおかしいという時に気づかれてしまう。そして、マズイと思った瞬間にデザイナーに頼んでくる。
デザインが必要か必要でないか…「必須」である。これが欠けてしまうと世の中は“カオス”になってしまう。

デザイナーは右脳と左脳を駆使して問題解決できる人であり、ビジネスマンでありながらアーティスト。考えている時に夢を見るという事までしている。
デザインの持つパワーとデザイナーの仕事は、誇れる魅力的な仕事である事をわかりやすく説かれました。
60名の募集を超える参加者の皆さんにご協力いただいたアンケートからも、大変好評だった事が伺えます。

セミナーの後は、NIPPON DESIGN の展示ブースがある7階デザインギャラリーに移動して、30周年の記念パーティー。

FIIDAである町田ひろ子氏から、乾杯のご挨拶とお祝いのお言葉をいただき、当日の暑さに負けない賑やかで華やかな楽しいパーティーとなりました。

パーティーの中では、NIPPON DESING COMPETITION に係る表彰式が下記の内容で執り行われました。

*日本襖振興会特別賞:戸室令子さん「居心地」

  ご挨拶、表彰状授与:一般社団法人 日本襖振興会 理事(株式会社カサイ 代表取締役社長)笠井市造氏

*最優秀賞:細井絵理子さん「紙風船」

  表彰状授与: 2011・2012年度 日本支部プレジデント角田嘉代子氏、  Presenter -  Cheryl Durst氏

また、今回の展示の企画・設営に中心となって尽力してくださったメンバーと今までに何回か本部のChapter Awardの応募資料を作成してくださったメンバーに感謝状が贈られました。

*感謝状:細井絵理子さん、有城貞子さん、小林陽子さん、丹羽ちせ子さん

  感謝状授与:角田嘉代子氏、高桑郁代氏、真柄則子氏、Presenter – Cheryl Durst氏

最後は、Cheryl 氏からIIDA本部主催のコンペ募集「THE BEST OF ASIA PACIFIC DESIGN AWARDS」のご案内をいただき、楽しいひと時の幕を閉じました。是非皆さんもHPでご確認ください。

武山豊子

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