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活動報告

2013年秋 IIDA Japan Chapter Seminar レポート(2013.11.1)

9月30日、東京ミッドタウン デザインハブ リエゾンセンターにて太刀川英輔氏のセミナーが行なわれました。
太刀川氏と言えば、NOSIGNERとして今話題のデザイナー。当日にフィリピンから帰国、翌日はシンガポールという海外出張の合間を縫っての貴重な時間を頂戴してのセミナーでした。
どんなお話が聞けるのか、期待が高まる中拍手とともに登場したのは、人懐っこい笑顔にいたずらっ子の雰囲気を漂わせた、実年齢よりもずっと若く見える方。ほんわかとした温かい空気に、いっきに会場が和みセミナーがスタートしました。

 今回は“デザインによる地域活性化”そして“デザインの民主化”という二つのトピックについてお話し頂きました。
心に残ったのは、我々は“価値を手に入れる事=買う事。”と信じすぎてはいないだろうか? デザインを社会と共有し、企業のみならず世界を豊かにするデザインを!とのお言葉です。誰もが参加可能になることで、みんなのクリエイティビティを発揮させる美しいデザイン。それを創造するNOSIGNERの仕事を生き生きと、笑いを誘いながらテンポ良く語る太刀川氏の語りに、一同はすっかり引き込まれました。
 Spring rain(春雨)や羽毛をデザインしたペンダント照明、身近な素材を使ったOAフロアなど、目からウロコの発想力抜群の作品に驚きの声をあげ、セミナーが終わる頃には、誰もが自分にも何かが出来るかもしれないというワクワク感とエネルギーをもらった様でした。
デザインは堅苦しい特別なものではなく、誰にも参加可能な無限の可能性を秘めたものである事を再認識し、真に良いデザインとは何かを考え、そしてそれを創造していくデザイナーとしての責任を改めて考えさせられたひとときでもありました。

 お集まり頂いた方々が良い刺激を頂き、それはそれぞれの分野でデザインのイノベーションに生かされていく事でしょう。頭を常に柔らかくし、好奇心をもって新しい事に挑み、より良い社会を目指して温かい眼差しを持ち続けること、太刀川氏の投げかけは何よりのアンチエイジングにもつながりそうです。

古川亜由美

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