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活動報告

IIDA 11月月例会「東京ステーションホテル見学会」レポート(2012.12.1)

2012年11月7日(水)に今1番話題の東京新名所ともいうべき「東京ステーションホテル見学会」を行いました。参加者はメンバー20名、非メンバー10名の総勢30名。メンバーの中には申し込んだけれどお仕事の都合で参加できずに涙をのんだ方も数名いらっしゃいました。いつもはなかなか参加が難しい仙台、名古屋、岐阜のメンバーの方も新幹線でかけつけてくださり、このホテルへの関心の高さが伺えます。

まず、復元されたドームの下で集合したのですが、その見学者の多さにビックリ。皆さん、上を見ているのがなんとも面白い光景でした。3班に分かれて見学開始。ホテルの方たちがそれぞれ案内してくださいました。復元前に比べ部屋数が約3倍になり、駅舎のほとんど端から端までがホテルになったためその廊下の長さといったら圧巻です。そのところどころに建設当時の駅舎の写真や、錦絵が掛けられ、駅の中のホテルの雰囲気を醸し出しています。

この日見学したのはロイヤルスイートとメゾネットスイート、そしてあのドームが目の前に見えるコーナーです。
満室のためスタンダードなお部屋は見学できませんでしたが、普段泊まることのないゴージャスな客室を見ることができ皆さん溜息まじりに「素敵!」を連発していました。ここ何年かつずいた外資系のスタイリッシュなホテルに比べ、シャンデリアやソファやクッションに様々な色や柄が使われ、どこかほっとする温かさを感じます。
設計はイギリスのデザイン事務所「リッチモンド社」ですが、随所に日本を意識したデザインが見られます。
IIDAの「WA・A Design Project」のセミナーでも「和亜折衷」の例として紹介をしています。

見学の後は3階のアトリウムでホテルの成り立ちや今回の復元のお話を聞きました。元は屋根裏部屋だった空間を利用し天井の一部をガラス張りにして自然光を入れています。見上げるような傾斜天井にこれまた巨大な黒いシェードのシャンデリアが3台。部屋の中央には建築当初のレンガ壁がそのまま生かされ、この空間のフォーカルポイントになっています。とても気持ちのいい空間で、宿泊者の朝食の場所として利用されています。
泊まらなければ入れないこのアトリウムでの貸し切りランチも今回の見学会の目玉でした。見学者の中から「久しぶりに感動するインテリアだった」「最近行った見学会の中で一番良かった」などの声が聞こえました。

今回参加できなかった方も是非一度足を運んで見る価値があるホテルです。

高桑

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