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活動報告

2010年

2010年11月18日
『Very Sanderson ベリー・サンダーソン展』特別セミナー(2010.12.1)

マナトレーディング(株)で開かれたベリー・サンダーソン展に合わせ、ベリー・サンダーソン社のセールス・マネージャー、デヴィッド・ウォーカー氏から直接お話を伺える貴重なセミナーが開催できました。

当日、サンダーソン社一色に染まったショールームは、日本で活躍しているデザイナーのコーナーデコレーションが光り、たくさんのゲストを迎え華やかな雰囲気に包まれました。

最初にデヴィッド・ウォーカー氏から、サンダーソン社の概略パネル前で現在までの変遷を伺いましたが、歴史と伝統を大切にしながら新しい方向性を探ってきた同社のあり方が良く判り感銘を受けました。

  • 設立当初は全員男性デザイナーで、白衣にネクタイで仕事をされていたのが、現在では女性デザイナーばかりとなっていること。
  • モリス商会の解散時に、たった200ポンドで壁紙に関する全ての権利を買い取ったこと。
  • 壁紙とファブリックを一つのブックに収めて提案するスタイルを、初めて行ったこと。
  • ディズニーキャラクターを初めてライセンス商品化したこと。

そんなこぼれ話を伺いながら、同社への関心が深まりつつ、皆さん熱心に説明に聞き入っていました。

中でも、フランスを始めヨーロッパ諸国の壁紙等が本社に大切に保管されている中で、日本製の金唐紙が貴重な資料として残っていることが嬉しい発見でした。日本の当時の技術が他国で継承され、保存されていることは日本再発見でもありました。

今回は本邦初公開の貴重な作品も公開され、ウィンドーケースの中で歴史の重さとゴージャスな輝きを放っていました。
ビクトリア女王のために製作されたブロックプリントの壁紙等、ため息が出るような作品の数々でした。

サンダーソン社のカラーの美しさは、24色使いで色の奥行きを出していること、イギリスは冬が長く寒いので、暖色の壁紙やファブリックに囲まれて過ごすことが生活に根ざしているとか、幸せな国民ですね。

日本でもファンの多さが理解できますが、そんなファンの皆さんが応募された、雑誌「ミセス」の「暮らしの中のハンドメードグランプリ」入賞作品もコーナーを飾っていました。

色が織り成す世界、デザイナー・クリエーターのパッションや暖かさが伝わる世界観でした。

セミナー後の懇親会でウォーカー氏から、作品の背景にあるストーリーやバックグラウンドを知って欲しいとのメッセージでした。

最後に、熱心に参加して頂いたゲストの方々を始め、フレンドシップで一生懸命に説明して頂いたサンダーソン社のデヴィッド・ウォーカー氏、そして適切な英訳で橋渡しをして頂いたマナトレーディング社の中尾さんに感謝します。ありがとうございました。

【写真をクリックすると拡大します】

メンバーシップ担当 水嶋ユリエ

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